たけのノート

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出掛けて見て来たものにまつわるメモとか

智美術館に行ってきた

こんばんは。あっという間に今年も師走がやって来そうです。

展示は色々見て回っているのに書かずにいます。人間は忘れる生き物だから、早く書き残したほうが良いのにね!先週はこれを見て来ました。

 

展覧会名:八木一夫と清水九兵衛

会場:菊池寛実記念 智美術館(神谷町)

会期:2017年9月16日~12月3日

 

https://www.instagram.com/p/BcC36e4lMI7/

※画像は筆者のinstagramから

 

戦後に活躍した二人の作家に光を当てた展示。陶芸家のもとに生まれた八木と、京焼の名家の養子となった清水の作品は、どちらも現代的で抽象的な作品が多かったものの、全く違う印象を受けました。

何というか、八木一夫は天才芸術家、清水九兵衛は真面目な哲学者、とでも言えば良いのか、そんな対照的な二人だな、と。どちらも実験的な作品をたくさん作っているのだけれど、八木は奔放にエネルギッシュに制作していて、一方で清水の作風はどこか畏まった美しさがあるようにも感じました。

考えて考えて作るタイプと、作って作って考えるタイプ。

 

陶芸家の作品展ではあるものの、彫刻的な作品ばかりで、普段は焼き物を見ない人にオススメしたい展示でした。ちなみに個人的に一番気に入ったのが、八木の「ガラ枕」という作品です。名前が好きなだけだったりして。(丸みがどこか生き物のようで、可愛らしかった。)映像作品も、あのままPVに使いたいアーティストがいるんじゃないかと思うような面白さだった。あれ、陶芸家じゃなかったっけ?と言いたくなる。

 

智美術館は、ホテルオークラのすぐそば、神谷町駅から徒歩数分の場所にあります。

展示室のある地下へと降りていく螺旋階段室が綺麗。銀の和紙が貼られた壁面と、ガラスの手すり、天井の窓から射す光を見て、まだ小学生だった頃にとてもワクワクしたことを覚えています。あのキラキラに興奮しない子供は少ないし、展示室の台も比較的低めで、意外と子供受けが良い美術館だったりするんじゃないかな〜、なんて思います。

 

帰りは国会議事堂の横を通って永田町駅まで歩きました。立ち読みした商店建築に載っていたドーナツ屋さんに行って来たけれど、ドーナツはさることながらコーヒーが美味しかったです!(また来たいけど永田町で降りる用事がない・・・!)